GP静岡が終わったので書きます。

今回のGP静岡ではデッキ選択として3色ミラクルを選びました。
もともと、2色ミラクルで調整していたものの、「同型をどう生するか」という点について打開策が見えず、結局の最後の最後で3色に乗り換えた形です。

とはいえ、2色型のミラクルの調整は無駄ではなく、以下の点の強みを感じました。
1.3色ミラクルではギデオンへの対策手段がかなり限られている。
2.3色ミラクルでは平地を2枚しか採用していない都合上、議会の採決のメインでの枚数は1枚が限度

この点から、3色ミラクルを2色ミラクルが出し抜くためにギデオンの採用が重要と考え2色ミラクルからスライドした3色ミラクルでもメインにギデオンを採用するという形でGP静岡に挑みました。

結果は振るわなかったのですが、その後、以下のツイートを見つけました。
https://twitter.com/Vendilion/status/1068791206786740224

私のメインギデオン1枚を上回る、まさかのメインギデオン2枚採用。思い切った構成だなとは思いましたが、よくよく考えてみれば、メンターの枠をギデオンに差し替えれば良い訳で、それほどスロットも圧迫することなく対フェアデッキのパワーを底上げできることになっている訳です。
と、なればメインでは「ゲームをだらだらやる」必要性が低くなるため、基本に帰れはサイドアウトし、対コンボにも睨みを効かせられる相殺がメインに多めに採用されるという点も納得です。

GP静岡から1週間ほどレガシーができていなかったので、このデッキをベースにした形を試してみることにしました。それに当たって、以下の点を変更を試すことに。

・ラスアナとジェイスへはギデオンのおかげで強い構成だが、ヴェリアナと森知恵に対して少し弱さを感じるので、議会の採決を1枚増量。
・先触れは光らないので2枚アウト。
・先触れを抜いた分だけドローを増やす目的で定業を1枚増加。
・議会の採決の増量に伴い、サイドボードの解呪を1枚減らす。
・外科的摘出と安らかなる眠りで合計3枚の墓地対策があるので、大阻止の遺産は不採用。その枠には、リアニメイトに睨みを効かせられ、かつショーテルにも一定の効果がある封じ込める僧侶を採用。
・サイドの枠が1枚浮いたので、多くのカードに対応できる天界の粛清を採用。

と、いう感じで仕事の合間を縫ってレガシーの大会に参加

1試合目
対青赤ヤンパイ
1G
相手1マリ&土地1で止まってもたついているところでジェイスの奥義を決めて勝ち
2G
評決で盤面流した後に冬の宝珠貼られて負け。
3G
ギデオンを出して、トークンでちまちま殴ってフィニッシュ

2試合目
エルドラージ
1G
相手が魂の洞窟を引かないので、クロックを意志の力で打ち消して、ジェイスの+能力で押さえ込み
2G
相手が初手アメジストの棘スタートで、その後も2枚めのアメジストの棘、さらには虚空の盃X=1も追加
ただ、妨害札に手札を消費したためにクロックは作り変えるもののみ。
ギデオンを着地させて勝ち。マッチを通して現実を砕くものが出てこなかったので、勝てた感あります。

3試合目 ANT
1G
弱い初手キープで負け
2G
お互いに土地を並べあってるところに相殺と瞬唱が着地して勝ち
3G
弱い初手キープで負け

4試合目 危険因子入り青赤デルバー
1G
ジェイス出して+でアド取り続けているうちに、ギデオン出して、トークン生成。返しの相手ターンのエンドに瞬唱着地。
相手のライフは18なので、ギデオン+で9点クロック。相手はトップ1枚だけで対処しないといけない状況で、意志の力を素打ちできる状態に持ち込んで勝ち
2G
ギデを出してクロック勝負。こちらのライフが4まで落ち込むが、なんとかギデで差し切って勝ち。

3-1で、まずまずといったところ。

ギデオンが活躍する試合が多かったが、その理由については以下のようなものなのかなと思います。
・ギデオンは「対ミラクルを赤霊破に頼ったデッキに強い」という点がある。特に、デイズを採用しているデッキでは、ギデオンを打ち消す手段が意志の力しかないため、1マナで打ち消されるジェイスと違って、確実にアドバンテージをもたらしてくれる。
メンターは稲妻を含め、除去されやすいが、ギデオンについてはその点の心配はない。

・ヴェリアナ、ラスアナに対して強い。
これまで、ラスアナ1枚でまくられるゲームが多かったが、ギデオンならその心配はなさそう。(今回は4試合でラスアナを1度も見てないので、どれぐらい強いかはわからないが・・・)

・全体除去との相性がいい
メンターは着地しても、返しでネメシスが着地したりした時に、泣く泣く終末や至高の評決を打つシーンが多かったが、ギデオンではその心配がないので、いつでも出していいカードになっている。

・不毛の大地が少ない
実は、ギデオン2枚構成は独楽禁止後にも試されていた形跡があります
( https://article.hareruyamtg.com/article/article_4237/ )
ただ、どうしてその後隆盛しなかったのかということを考えてみると、その後の死儀礼のシャーマン全盛によってギデオンとジェイスの共存が難しくなってしまったという点があります。
例えば、初手が島、平地、溢れかえる岸辺、対抗呪文、ギデオン+適当な2枚
という形だったとして、2ターン目に対抗呪文を打つ場合に溢れかえる岸辺から青マナを用意する場合に
1:島を持ってきて打つ
2:ツンドラを持ってきて打つ
の2択が発生します。しかし、1は島を素引きした時にギデオンが出せませんし、2は不毛の大地の被害を受けてしまいます。
このように、2枚目の白マナ源の確保というのは基本地形をベースとしたミラクルの課題であり、メンターはその点がギデオンよりも明確に秀でていた点です。
そして、環境から死儀礼のシャーマンが退場になり、これまで死儀礼にマナベースを依存していたデッキは不毛の大地の枠にデュアルランドを割かざるを得なくなりました。
その結果、環境から不毛の大地は数を減らし、青のダブルシンボル(対抗呪文, 相殺, ジェイス)と白のダブルシンボル(ギデオン, 議会の採決)の共存が可能になったと言えると思います。
(この点については、議会の採決を2枚に増量しても問題なく運用できていた時点で気づいておくべきでした。)

まだ一日だけしか使ってませんが、現環境には中々合っていそうです。
(やはり高橋プロの調整は凄いですね。)
しばらくはギデオン2枚の構築で遊んで見ます。

蛇足
先触れ2枚を定業1枚に替えた影響は大きく、予報が手札で腐る場面が多かったように感じました。
予報は1枚定業に替えてみようかなという気持ちがあります

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