最近、「ドミナリアの英雄、テフェリー」をレガシーのミラクルに入れて使っているのだが、その使い心地が素晴らしいものだったので書きます。

端的にこのカードの強さを述べるなら「デッキ内の全ての精神を刻む者、ジェイスと差し替えるべき」
という表現になります。

テフェリー入りのミラクルでの戦績は
MO:4-1, 2-3
リアル:1-2-1,2-1,2-1,2-1
で13勝9敗1分けの勝率59%とまずまずの戦績です。

強い理由1:フェアデッキに対してとても強い
テフェリーは「+能力でアドバンテージを稼ぎつつ勝ちに向かうことができる」というカードです。一方でジェイスは「アドバンテージをとるか」「盤面を固めるか」の2択をとらざるを得ません。
ジェイスの+能力は極めて強い能力であるものの、「更地にジェイス」という言葉がさすように、状況がある程度限定されます。
一方でテフェリーは盤面のクリーチャーが1体だけであれば、
テフェリー→+でドロー&土地起こし→浮いたマナで剣鋤を打つ(デイズケアをしながら!)
という行動が自然に取れ、「生き延びてターンが帰ってくる」という確率がジェイスと比較して非常に高いです。
テフェリーの+能力を2回起動してしまうと、マナアドバンテージも相まって通常のフェアデッキではほぼ太刀打ちできない状況となります。
もちろん、能力が2回起動できれば勝ちという点はジェイスもほぼ同義ではありますが、それに至る難易度が大きく異なります。

強い理由2:サイドボードと相性がいい
ミラクルのサイドボード戦略は主に「軽い受け(紅蓮破、狼狽の嵐、外科的摘出)」と「劇的に刺さる置物(基本に帰れ、血染めの月、安らかなる眠り、石のような静寂)」の2本柱を中心に組まれています。
テフェリーは、このうち「置物プラン」を盤石なものにしてくれます。
「置物を置いた隙に強いカードを通される」という危険性を軽減してくれる点はジェイスにはない利点です。

強い理由3:2色でいい
どういうことかといいますと、現在レガシーのミラクルでは2色タイプと3色タイプが存在していますが、3色タイプ(=サイドボードに紅蓮破や赤霊破を採用するタイプ)にする理由の1つに「同型で有利に立つため」という点が挙げられます。
しかし、テフェリーは相手の相殺に引っかかりづらく、相手のジェイスを退けられる点から同型対決を非常に有利にしてくれます。
したがって、テフェリーを採用するミラクルである場合は2色でも十分に相手の3色ミラクルと渡り合えるだけの力を持っているといえます。
もちろん、テフェリー入りのミラクルどうしの戦いなら3色の方が強いですが・・・

強い理由4:ローグに強い
見たこともないようなデッキと遭遇した時、そういったデッキは主に「エンチャントやアーティファクト」をデッキの主軸とします。
(クリーチャーを主軸とすると環境にあふれているクリーチャー除去に引っかかるので)
ジェイスでは触ることができないこれらのカードに対してテフェリーは少々マナはかかるものの対応することができる点が非常に素晴らしい点です

強い理由5:簡単!
テフェリーはジェイスに比べて運用が非常に簡単です。
基本的には+を連打することで勝ちに邁進できますし、厄介なパーマネントはライブラリに戻してしまえばいいわけですから。
ジェイスは「+2を使うか+0を使うか」という点に加えて「3枚引いた後何を戻すか」という点についても複雑さが伴います。
長丁場だとシンプルに使えるカードというのはそれだけで脳みその疲労を軽減してくれるわけですから、この利点は無視できません。


以上がテフェリーの強さの主だったところです。
もちろん、ジェイスにも強い点があり
・マナの差
・瞬間的なデッキを掘る枚数
・フェッチ/奇跡呪文との相性の良さ
という点は大きな違いです。
ただ、実際に使用した感じではこれらの差よりも先に挙げた強みが大きく勝っている感触です。

私一人だけが言っても説得力ないと思うので、もし他に使っているかたや、これをみて使ってみた方がいたら使用感をツイッターなりで言ってもらえればと思います
(ほぼ毎日「レガシー ミラクル」とかで調べてます)

最後に、テフェリーを使う上でデッキをどう変えるかという点について書きます

1.土地の枚数を増やす
→マナカーブの頂点が5マナなので、デッキ内の土地は今の枚数から2枚ほど増やしていいかと思います。隙あらば推している廃墟の地がいいと思います(ステマ)

2.サイドボードに置物をとる
→サイドボードの置物戦略と相性がいいので、スペルと置物で迷ったら置物をとればいいと思います。特に安らかなる眠りと外科的摘出で迷ったら安らかなる眠りをとりましょう。墓地対策に複数枚のサイド枠を割けられるなら2:1とかでいいとは思いますが・・・

3.至高の評決をとる
→ジェイスがいなくなった分、終末をライブラリに押し込む手段が減ってしまうこととなったので、スイーパーとして至高の評決を代用しましょう
→「至高の評決→対戦相手が展開→テフェリーから起こした土地で対応」はコントロールしてる感があって楽しいです

4.サイドボードから意志の力を少し残してもいい。
→5マナがマナカーブの頂点になるので、意志の力を5マナで打てるシーンが増えます。サイド後に残してる枚数に+1枚ぐらいしてもいいと思います

5.アズカンタより相殺を使う。
→「テフェリーの+能力があればアズカンタ2回使えるじゃん!」となりますが、そんなことできるなら既に勝ってますからそこの相性の良さは気にしなくていいです。
→フェアデッキに強くなった分、コンボデッキへの耐性を上げるためにエンチャントの枠をつかいたので、アズカンタを使っていた場合は相殺に変えましょう。→土地の枚数を増やした分、アズカンタがなくとも土地詰まりが起きにくいのでアズカンタはいりません

コメント

yukinogenius
yukinogenius
2018年6月1日23:30

なかなか青白奇跡相手に勝てていない身としてはさらに強化されるのかと思うと…面白い記事でした!

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