メインに解呪問題とは、ミラクルがメインデッキに解呪を入れるべきかという私が勝手に提唱している問題です。

まずはデータを見てみましょう
例によって金魚からデータをとってきます。
アーキタイプのトップは以下の通り
グリデル 16.43%
4Cレオ 8.21%
奇跡  5.56%
ANT  4.59%
リアニ 4.59%
デプス 4.35%
エルフ 4.11%
ショーテル 4.11%
赤単プリズン 4.11%
Lands 2.66%
BUGデルバー 2.66%
アブザンデスブレード 2.66%
デスタク 2.66%
エルドラージストンピィ 2.42%
グリクシスストーム 2.42%

最後のグリクシスストームはよくわからんデッキですが、このTOP15で71.54%と全体の7割以上を占めているので、これを基本データとしましょう。

ここでカードの有効性を指す数値を導入します。
以下の計算式で導出されます

有効性 = Σ 各アーキタイプの支配率 × 各アーキタイプにおけるメインデッキでの対象可能カードの平均枚数

要するに、
「そのカードが対象にとることができるカードが対戦相手のデッキに平均して何枚入っているか」
ということになります。

この有効性はリアクションカードに対してのみ定義できるので、ミラクルの代表的なリアクションカードである
「剣を鋤に」についてみていきましょう。
(注:真の名の宿敵やエムラクールといった「ほかのカードの作用がないと確実に対象にとれない」もの以外は対象外とします。また、ゼンディカーの同盟者、ギデオンなどのトークンを生成するPWなどは対象可としてカウントします。)
各カード枚数は金魚の各アーキタイプで最初に出てくるやつを使います
(そこまで厳密さが欲しい指標ではないし、いちいちスクレイピングするのもめんどいので勘弁して)

グリデル 死儀礼4, デルバー4, ヤンパイ3, アンコウ2
4Cレオ 死儀礼4, フクロウ4, 瞬唱4, レオヴォルド2
奇跡  瞬唱3, メンター3
ANT  巣穴からの総出1 (効くのか?と言われるとNOと言いたいが、基準内なのでカウント)
リアニ 白大長4, エリシュノーン1, グリセルブランド4, 暴君1, リアニメイト4, 死体発掘4, 死体のダンス4
デプス 森を守るもの3, 呪詛術士4, スピリットガイド4, 暗黒の深部4
エルフ クリーチャーたくさん。計31枚
ショーテル グリセルブランド3
赤単プリズン ゴブリン4, 月の大魔導士4, 猿4, ハゾレト1, ナラー夫妻2, ドミナリアカーン2
Lands 暗黒の深部4
BUGデルバー 死儀礼4, デルバー4, たるも3, 墓シノビ2
アブザンデスブレード  いっぱい。殴打頭蓋合わせて23枚
デスタク いっぱい、25枚
エルドラージストンピィ いっぱい、25枚
グリクシスストーム 巣穴からの総出1

計算すると、9.7814枚でした。
TOP15のアーキタイプで全体の71.54%だったので、これで除せば
約13.7枚になります。

要するに、剣を鋤にの打ちどころが平均して相手のデッキに13.7枚入っていることになります。

では、解呪についてみてみましょう。
直感的な考え方として、有効性が剣を鋤にの13.7枚の1/4である3.4程度あればメインデッキに1枚ぐらい入れてもよさそうです。

アーティファクトクリーチャーもターゲットにとれることに注意して計算してみると

グリデル なし
4Cレオ フクロウ4
奇跡  基本に帰れ2
ANT  LED4, ペタル4
リアニ ペタル4, 死体のダンス4
デプス ペタル4, 探検の地図1, 真髄の針3
エルフ なし
ショーテル 全知3, だまし討ち3, ペタル3
赤単プリズン ナラー夫妻2, ドミナリアカーン2,チャリス4, 金属モックス4, 三玉 2, 罠橋4, 血染めの月4
Lands MOXダイアモンド4, 踏査4, 溶鉄の渦1
BUGデルバー なし
アブザンデスブレード  十手1, 青赤剣1, 殴打頭蓋1, 森の知恵1
デスタク バイアル4,十手1, 青赤剣1, 殴打頭蓋1
エルドラージストンピィ チャリス4, 十手2
グリクシスストーム 金属モックス4, LED4, ペタル4

計算すると、3.763でした。これも同様に71.54%で除せば
5.25となり、まずまずの数値という実感です。

結論としては、解呪は1枚ぐらいなら入れてもいいかなという感じですね

と、いうのはさすがに乱暴なので、もう少しノイズを弾くことにします。
具体的には、以下のカードを除外します
剣鋤:巣穴からの総出、猿人の指導霊、緑スピリットガイド
解呪:ペタル、LED、基本に帰れ、血染めの月

再計算の結果は以下のようになりました
剣を鋤に:12.97枚
解呪:3.42枚
ほぼ剣鋤の1/4ぐらいのカードが解呪の対象になるという結果になりました。

単に遭遇枚数についてはこうなりますが、確実に不要牌になるアーキタイプの割合を考えると、サイドが無難というのは確かですね。

ちなみに、アーティファクト破壊の有用性をみると2.67枚となり、剣を鋤にの1/5です
削剥はいれとけばいいんじゃないかな。クリーチャーにも打てるし
(削剥のターゲットを数えると11.30でした。かなり高いほうですね。)

注意点としては、実際のカードの強さは点数で見たマナコストに反比例しているのではなくて点数で見たマナコストのべき乗に反比例していると感じますので、単にこの値の大小や比で考えるのは危険ですね。

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