ミラクルからレガシーを始める人へ
2018年3月20日 Magic: The GatheringGP京都、あるいは今年の11月に行われるスタンダードとレガシーのダブルGPをきっかけにレガシーに参入したいという人も増え始めると思う。そんな中で「レガシー参入の最初のデッキ」としてミラクル(奇跡)というデッキを選ぶにあたってのアドバイスを書こうと思う。
ミラクルに限らず、レガシー環境のデッキと言うのは環境理解と同時に自分が使うデッキへの理解が必要で、使用して最初の半年はめちゃくちゃに負けまくることになると思う。なので、もしミラクルを使って肌に合わないなと感じたら早めに別のデッキに切り替えることを推奨する。出来れば5月中にはGP静岡に向けて使うデッキを1本に絞った方がいいだろう。
では、本題に移る。
アドバイス1:デュアルランド(ツンドラ/ボルカ)は最後に買う。
レガシー環境のデッキと言うのはめちゃくちゃに高い!ミラクルだって例外ではない。貯金が潤沢にあり、一時的に貯金が減ることに問題が無い場合は別だが、お金は大事だし大金をはたいてデッキを組んだが、自分の性に合わないとなったら目も当てられない。
お金は重要だし、ミラクルにとってデュアルランドよりも安くてデュアルランドよりも重要なカードはいくらでもある。
ミラクルというデッキ選択が自分自身にとって誤りだと感じたときの傷を浅くするためにもデュアルランドは最後に買おう。
ただし、ミラクルというデッキを触って、本当に自分にマッチしているデッキと感じたなら、さっさと買ってしまったほうがいい。これから先デュアルランドは値上がりする一方だからだ。
アドバイス2:意志の力は4枚買う!
意志の力と言うカードは替えが効かないカードである。意志の力というカードはミラクルにとって手札の消費が激しいカードではあるが、意志の力が無いと負けるというマッチアップはたくさんある。
「意志の力をいつ使うか」はレガシー上達の基本であり、これを鍛えられない状況でミラクルを練習しても意味が無い。
また、意志の力というカードは、たとえミラクルと言うデッキが肌に合わなくても他の多くのデッキで使うことが出来るカードで、どのデッキも4枚積んでいる。
間違いなく値段以上の活躍と勝利を提供してくれるカードなので、さっさと4枚買おう。
アドバイス3:思案ではなく定業を使う
思案と言うカードは非常に難しいカードでMAXのパワーは大きいが、使い方を誤ると途端に弱いカードになる上に、非常に間違いやすいカードである。
一方で定業はMAXのパワーは思案にわずかに劣るものの、間違いにくいという点が非常に優秀なカードである。(これは常々このブログで書いている)
思案で悩んで引き分けになってしまうよりも、思案の難しさは一旦横に置いておき、ミラクルというデッキの複雑さを少し下げた状態で慣れていくといいだろう。
定業を打ってデッキトップを見てどう組み替えるかが2秒以内に判断できるようになったら思案に切り替えていくといい。
アドバイス4:ゼンディカーの同盟者、ギデオンを使う。
レガシーの4マナのプレインズウォーカーと言えば「精神を刻む者、ジェイス」だ。
ただ、このカードもデュアルランドと同様に値がはるカードの筆頭だ。
また、精神を刻む者、ジェイスは非常に複雑性が高く初めてミラクルを扱う時は+2の判断を含めて時間を食ってしまうことになる。
その点、ギデオンはジェイスと同じぐらい強いが使い方は明瞭かつ簡単だ。(しかも、稲妻で落ちにくいし紅蓮破や赤霊破に強い)
まず最初はギデオンを使い、「4マナソーサリータイミングでの動き」言うもののリスクとリターンを学習しよう。
アドバイス5:ヴェンディリオン三人衆を使う
ヴェンディリオン三人衆は通常のミラクルであればサイドボードにあるカードだが、初めの内はメインデッキに入れるといいだろう。
対戦相手の手札を見ることを繰り返すことで、後々相手の手札を予想することにつながるし、相手の手札からこちらの勝ちへのルートを作るための詰め将棋の練習にもなる。
また、ミラクルを使い始めたときはフェアデッキよりもコンボデッキにぼこぼこにされることが多いだろうと思うので、ヴェンディリオン三人衆をつかってメインデッキのコンボ耐性を少し上げる方が「コンボが苦手だー」という意識を持たなくて済むようになる。
アドバイス6:渦まく知識を使う。
渦まく知識はレガシーを象徴するカードで、意志の力と同様にこのカードを使って得た経験値は決して無駄にならない。
アドバイス7:相殺は使わない。
相殺は青青の捻出が難しく、初手に青白フェッチランどがあり、1ターン目剣鍬、2ターン目相殺と打つ場合にはツンドラが要求される。
これは不毛の大地や発展の対価などに弱くなることを意味しており、特に不毛の大地でマナ否定をされてそのまま轢き殺されるという経験になったばあいゲンナリすることだろう。
また、相殺は誘発忘れを起こしやすく、状況が非常に難しくなるため初心者に向いているカードとは言えない。
幸いにも「アズカンタの探索」という良い代替案があるので、こちらを使う用にしよう。
アドバイス8:天使への願いを入れる
多くのミラクルは勝ち手段を「僧院の導師+精神を刻む者、ジェイス」という構成にしている。天使への願いには色々な弱点があり、特に同系では狼狽の嵐の採用率の増加の影響で弱いカードとなる。
しかしながら、エルドラージやデスタクといった「カウンターを有さないデッキ」に対してイージーウィンをもたらしてくれるカードでもある。1枚ぐらいは入れておこう。
アドバイス9:2色のミラクルを使う。
3色のミラクルはフェッチの切り方、サイドボードの採用カード等、様々な面で繊細さが求められてしまう。ミラクルの触り始めの段階でそこまで複雑なものを触るよりはシンプルな2色の方がお勧めできる。
同系対決では3色に軍配があがるが、それ以外のマッチアップではトントンだと感じている。あと、ボルカニックアイランドが高い。
アドバイス10:カードを借りる。
レガシーのカードは高いので、可能であれば友人からカードを借りるといい。
ミラクルでの高額カード群を借りる上でのポイントをまとめてみた
・意志の力:エルドラージやantを使っている友人が余らせているかも
・ジェイス:グリデルを使っている友人なら、過去にBUGカスケードを組んでいて、ジェイスを何枚かもっているかも
・瞬唱の魔導士:青系のレガシーデッキを使っている人なら4枚持っているけどデッキでは3枚しか使ってないというのがあるかも。あと、グリデルやURデルバーを使っている人なら昔は入れてたけど今は入っていないというパターンがあるかも。
まとめ
ミラクルと言うデッキはかなり複雑な上に一つのミスで負けてしまうので、初めて使う場合には出来るだけ複雑さを減らしてしまったほうがいい。
また、値段面でもほかで流用できるカードはともかく、ほぼミラクル専用で高いカードは本当にミラクルと心中する気持ちになった時に集めればいいと思う。
それを踏まえると、初めてミラクルを使うならこんなレシピで体験してみるといい。
島6
平地3
溢れかえる岸辺4
汚染された三角州4
吹きさらしの荒野1
廃墟の地2
剣を鍬に4
渦まく知識4
定業4
呪文嵌め1
アズカンタの探索2
対抗呪文2
瞬唱魔導士4
予期せぬ不在2
天使への願い1
僧院の導師2
ヴェンディリオン三人衆2
議会の採決1
ゼンディカーの同盟者、ギデオン2
至高の評決1
意志の力4
終末4
ミラクルに限らず、レガシー環境のデッキと言うのは環境理解と同時に自分が使うデッキへの理解が必要で、使用して最初の半年はめちゃくちゃに負けまくることになると思う。なので、もしミラクルを使って肌に合わないなと感じたら早めに別のデッキに切り替えることを推奨する。出来れば5月中にはGP静岡に向けて使うデッキを1本に絞った方がいいだろう。
では、本題に移る。
アドバイス1:デュアルランド(ツンドラ/ボルカ)は最後に買う。
レガシー環境のデッキと言うのはめちゃくちゃに高い!ミラクルだって例外ではない。貯金が潤沢にあり、一時的に貯金が減ることに問題が無い場合は別だが、お金は大事だし大金をはたいてデッキを組んだが、自分の性に合わないとなったら目も当てられない。
お金は重要だし、ミラクルにとってデュアルランドよりも安くてデュアルランドよりも重要なカードはいくらでもある。
ミラクルというデッキ選択が自分自身にとって誤りだと感じたときの傷を浅くするためにもデュアルランドは最後に買おう。
ただし、ミラクルというデッキを触って、本当に自分にマッチしているデッキと感じたなら、さっさと買ってしまったほうがいい。これから先デュアルランドは値上がりする一方だからだ。
アドバイス2:意志の力は4枚買う!
意志の力と言うカードは替えが効かないカードである。意志の力というカードはミラクルにとって手札の消費が激しいカードではあるが、意志の力が無いと負けるというマッチアップはたくさんある。
「意志の力をいつ使うか」はレガシー上達の基本であり、これを鍛えられない状況でミラクルを練習しても意味が無い。
また、意志の力というカードは、たとえミラクルと言うデッキが肌に合わなくても他の多くのデッキで使うことが出来るカードで、どのデッキも4枚積んでいる。
間違いなく値段以上の活躍と勝利を提供してくれるカードなので、さっさと4枚買おう。
アドバイス3:思案ではなく定業を使う
思案と言うカードは非常に難しいカードでMAXのパワーは大きいが、使い方を誤ると途端に弱いカードになる上に、非常に間違いやすいカードである。
一方で定業はMAXのパワーは思案にわずかに劣るものの、間違いにくいという点が非常に優秀なカードである。(これは常々このブログで書いている)
思案で悩んで引き分けになってしまうよりも、思案の難しさは一旦横に置いておき、ミラクルというデッキの複雑さを少し下げた状態で慣れていくといいだろう。
定業を打ってデッキトップを見てどう組み替えるかが2秒以内に判断できるようになったら思案に切り替えていくといい。
アドバイス4:ゼンディカーの同盟者、ギデオンを使う。
レガシーの4マナのプレインズウォーカーと言えば「精神を刻む者、ジェイス」だ。
ただ、このカードもデュアルランドと同様に値がはるカードの筆頭だ。
また、精神を刻む者、ジェイスは非常に複雑性が高く初めてミラクルを扱う時は+2の判断を含めて時間を食ってしまうことになる。
その点、ギデオンはジェイスと同じぐらい強いが使い方は明瞭かつ簡単だ。(しかも、稲妻で落ちにくいし紅蓮破や赤霊破に強い)
まず最初はギデオンを使い、「4マナソーサリータイミングでの動き」言うもののリスクとリターンを学習しよう。
アドバイス5:ヴェンディリオン三人衆を使う
ヴェンディリオン三人衆は通常のミラクルであればサイドボードにあるカードだが、初めの内はメインデッキに入れるといいだろう。
対戦相手の手札を見ることを繰り返すことで、後々相手の手札を予想することにつながるし、相手の手札からこちらの勝ちへのルートを作るための詰め将棋の練習にもなる。
また、ミラクルを使い始めたときはフェアデッキよりもコンボデッキにぼこぼこにされることが多いだろうと思うので、ヴェンディリオン三人衆をつかってメインデッキのコンボ耐性を少し上げる方が「コンボが苦手だー」という意識を持たなくて済むようになる。
アドバイス6:渦まく知識を使う。
渦まく知識はレガシーを象徴するカードで、意志の力と同様にこのカードを使って得た経験値は決して無駄にならない。
アドバイス7:相殺は使わない。
相殺は青青の捻出が難しく、初手に青白フェッチランどがあり、1ターン目剣鍬、2ターン目相殺と打つ場合にはツンドラが要求される。
これは不毛の大地や発展の対価などに弱くなることを意味しており、特に不毛の大地でマナ否定をされてそのまま轢き殺されるという経験になったばあいゲンナリすることだろう。
また、相殺は誘発忘れを起こしやすく、状況が非常に難しくなるため初心者に向いているカードとは言えない。
幸いにも「アズカンタの探索」という良い代替案があるので、こちらを使う用にしよう。
アドバイス8:天使への願いを入れる
多くのミラクルは勝ち手段を「僧院の導師+精神を刻む者、ジェイス」という構成にしている。天使への願いには色々な弱点があり、特に同系では狼狽の嵐の採用率の増加の影響で弱いカードとなる。
しかしながら、エルドラージやデスタクといった「カウンターを有さないデッキ」に対してイージーウィンをもたらしてくれるカードでもある。1枚ぐらいは入れておこう。
アドバイス9:2色のミラクルを使う。
3色のミラクルはフェッチの切り方、サイドボードの採用カード等、様々な面で繊細さが求められてしまう。ミラクルの触り始めの段階でそこまで複雑なものを触るよりはシンプルな2色の方がお勧めできる。
同系対決では3色に軍配があがるが、それ以外のマッチアップではトントンだと感じている。あと、ボルカニックアイランドが高い。
アドバイス10:カードを借りる。
レガシーのカードは高いので、可能であれば友人からカードを借りるといい。
ミラクルでの高額カード群を借りる上でのポイントをまとめてみた
・意志の力:エルドラージやantを使っている友人が余らせているかも
・ジェイス:グリデルを使っている友人なら、過去にBUGカスケードを組んでいて、ジェイスを何枚かもっているかも
・瞬唱の魔導士:青系のレガシーデッキを使っている人なら4枚持っているけどデッキでは3枚しか使ってないというのがあるかも。あと、グリデルやURデルバーを使っている人なら昔は入れてたけど今は入っていないというパターンがあるかも。
まとめ
ミラクルと言うデッキはかなり複雑な上に一つのミスで負けてしまうので、初めて使う場合には出来るだけ複雑さを減らしてしまったほうがいい。
また、値段面でもほかで流用できるカードはともかく、ほぼミラクル専用で高いカードは本当にミラクルと心中する気持ちになった時に集めればいいと思う。
それを踏まえると、初めてミラクルを使うならこんなレシピで体験してみるといい。
島6
平地3
溢れかえる岸辺4
汚染された三角州4
吹きさらしの荒野1
廃墟の地2
剣を鍬に4
渦まく知識4
定業4
呪文嵌め1
アズカンタの探索2
対抗呪文2
瞬唱魔導士4
予期せぬ不在2
天使への願い1
僧院の導師2
ヴェンディリオン三人衆2
議会の採決1
ゼンディカーの同盟者、ギデオン2
至高の評決1
意志の力4
終末4
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