ミラクルのドランミッドレンジへの対処法
2017年11月28日 Magic: The Gathering今日の対戦は、「ドランミッドレンジ」「ミラクル(相殺型)」「グリデル」の3試合だった
各試合毎の指針について書いておく(3回の日記に分ける)
ドランミッドレンジ
ドランミッドレンジでに対するアプローチは
「対戦相手のデッキがBGベースか、GWベースか」によって少し変わってくる。
相手のデッキが不明な部分からスタートすることを仮定すると、初手でサバンナを持ってきた段階で、GWベースのデッキに絞り込み、その後黒マナが見えた段階で(死儀礼のシャーマンでもOK)ドランミッドレンジに絞り込む。
初手がサバンナの場合、GWベースのドランミッドレンジに絞り込んで問題ない。
ただ、GWベースのドランミッドレンジであったとしても、バイユースタートはあるため、バイユースタートの場合は、まだどちらにするかを決めつけない。
今回は、GWベースのドランミッドレンジとの対戦にフォーカスを当てる。
概観
ドランミッドレンジの動きは、石鍛冶の神秘家による装備品(特に殴打頭蓋。ミラクル側のメンターを強く意識する場合は十手から入る)戦略を中心としながらも、未練ある魂やヴェールのリリアナなどでミラクル側に対処を要求し続けるデッキ
ただし、インスタントは少なく、打消しもないためミラクル側のブッパを止める動きはほぼ無いと言って良い。
また、突然のクロックアップが青赤剣とフェッチからのドライアドのみなので、盤面のクロックで次の自分のターンにジェイスが生き残ることが見えているなら、さっさと出してしまってよい。その後、ジェイスが生き延びて帰ってくればほぼ勝ちなので、このプランを目指すのが第一の勝ち筋となる。
メインの戦い方
メインは対クリーチャーデッキとなるので、幾分かミラクル側が有利である。
このゲームの負け筋は「相手のヴェールのリリアナが着地してしまう」「未練ある魂を3枚以上引かれる」という2点で合って、「石鍛冶の神秘家が機能する」ではない
なぜなら、石鍛冶の神秘家で殴打頭蓋が出てきても、結局は4回までは殴られても問題ない(また、石鍛冶の神秘家を剣鋤で除去できればさらに時間がかかる)からである。石鍛冶から殴打頭蓋が出てきてしまっても、一度終末を打ってリセットしてしまえば(そして、終末にアクセスするだけの時間は十分にある)そこから先しばらくはライフを失わないし、殴打頭蓋が再度機能するためには、手札に戻す動きを噛ませるため、コレを咎めることが出来る。(殴打頭蓋を打ち消すのはミラクルにとっては容易)
未練ある魂とヴェールのリリアナについての対応は別の項で詳細に書くので、そちらを参照
サイド後
サイドボードのIN/OUTは大まかには以下のようになる
OUT: 紅蓮破, 意志の力4, 廃墟の地, 議会の採決
IN: ゼンディカーの同盟者ギデオン, 血染めの月, 罠の橋, 外科的摘出3, 摩耗/損耗
それぞれのIN/OUTの理由は以下の通り
OUT
意志の力:ゲームがロングゲームとなり、アドバンテージの取り合いになるため、サイドアウトする。サイド後のゲームの基本プランは「着地したカードに対応する」という動きになるため、打消しを積極的にする必要はない。
紅蓮破:説明不要
議会の採決:このカードはOUTにするかどうかが非常に微妙なラインのカードではある。もし、残しておきたいのであれば、罠の橋をサイドのままにしておく。
廃墟の地:このマッチアップで致命的な問題を起こす土地は無い。カラカスはこちらには影響を与えないし、魂の洞窟も、石鍛冶が着地すること自体は特に問題が無いため意識しない
IN
ゼンディカーの同盟者、ギデオン:盤面を固めるために用意。更地(=終末後)に着地すれば勝ちのカードを水増し
摩耗/損耗:石鍛冶からの装備品や、森の知恵を割るために用意。
血染めの月:特殊土地依存のデッキのため
外科的摘出:未練ある魂を使わせないために
罠の橋:ビートダウン戦略に対応するために用意
サイド後のゲーム
サイド後は、基本的にロングゲームになることを意識する。
サイドボードから入れた各カードはドランミッドレンジに効率よく刺さるので、これらのカードを探しに行くことがゲーム序盤のプランとなる。
意志の力がサイドアウトしていることはあまりドランミッドレンジ側に悟られないようにした方がいいが、まぁばれてもそれほど問題ではない。
外科的摘出は可能な限り未練ある魂に当てることを意識すれば、サイド後は大分楽な試合展開になる。
ミラクル側の対応は「打消し」「除去」に2分されるが、打消しは非常に重要なパーツなのでなるべく温存すること。
特に、相手がマナフラッドした段階では、いつでも殴打頭蓋を打ち消せるように立ち回ること。あと、ヴェールのリリアナ。
ヴェールのリリアナへの対処方法
打ち消せる場合、必ず打ち消す事。着地したらかなり分が悪くなってしまう
最速ターンでなくても、ゲーム後半にポンっと出てきたヴェールのリリアナを除去できなければそれだけで負けてしまう。
もし、着地されて+を宣言されたら、基本的には土地を捨てるのは避けること。
ミラクル側はドロー操作が強いのでスペルを捨てても、次のスペルにアクセスしやすいが、そのためにはマナが必要なので、毎ターン土地を置くことをよく意識して捨てるカードを選ぶこと。
また、ヴェリアナ着地後に、2マナしか残っていなかったとしても、瞬唱はさっさと出して、次のターンにヴェリアナの忠誠度を2まで減らす事。大体、次のターンで布告を打ってくれるので(むしろ、打ってくれた方がうれしい)その辺の損きりはさっさとしたほうがいい。
未練ある魂への対処方法
ミラクル側にとって、未練ある魂の一番つらい状態は
「表、または裏だけの2体の状態で2点クロックを続けること」である。
コレを1体に減らすことが出来れば、大分楽になる。
なので、相手が未練ある魂を打ってきた場合、そのターンの終わりに瞬唱があればさっさと出して、ブレストでも何でもいいから適当に打ち、次のターンで瞬唱で殴ってトレードしてもらおう。
また、ジェイスのバウンスも効果的で、1体減らして、忠誠度が2になっても、次のターンはトークンだけでは落ちないので状況としては良い状況になる。
まとめると、未練ある魂への対応は以下のようになる。
1点クロック:無視
2点クロック:終末は打たない。アド損をしないトレードを狙う。1点クロックまで落とし込むだけで妥協点。
3点クロック:カードを使ってもいいので除去する。
その他、ケース毎の動き
ケース1:サイド後、自分が先手
1ターン目に思案と剣鋤があればどちらを優先する?
→思案で良い。ドランミッドレンジに関わらず思案。
ケース2:メイン, サイド
2ターン目の相手の石鍛冶の神秘家キャストに意志の力を打つ?
→打たない。石鍛冶の神秘家は「アドを装備品の形で得る」というのが基本の使い方。意志の力を打ってしまうと、結局石鍛冶は「アドを得る」という仕事をしているため美味しくない。
呪文嵌めや対抗呪文等であれば打ち消してOK!
ケース3:メイン, サイド
3ターン目のヴェリアナに意志の力を打つ?
→ノータイムで打つ。
ケース4:サイド
未練ある魂を相手が打ってきたらどうする?
→表についてはスルー。ただし、打消しと外科的摘出があるならその限りではない。
この時の非常に重要なテクニックとして、未練ある魂にスタックしてフェッチ(渦まく知識とかでもいい)を起動し、それにさらにスタックして打ち消す事。
そうすることで、打消し後に相手にソーサリータイミングがまだ回ってこないので、フラッシュバックされることなく外科的摘出を打ち込むことが出来る。
ケース5:メイン、サイド
酔ってない死儀礼と、酔ってる石鍛冶がいる場合、どちらに剣鋤を打つか
→石鍛冶が持ってきたカードが殴打頭蓋なら石鍛冶、それ以外なら死儀礼。
こんな感じでしょうかね
各試合毎の指針について書いておく(3回の日記に分ける)
ドランミッドレンジ
ドランミッドレンジでに対するアプローチは
「対戦相手のデッキがBGベースか、GWベースか」によって少し変わってくる。
相手のデッキが不明な部分からスタートすることを仮定すると、初手でサバンナを持ってきた段階で、GWベースのデッキに絞り込み、その後黒マナが見えた段階で(死儀礼のシャーマンでもOK)ドランミッドレンジに絞り込む。
初手がサバンナの場合、GWベースのドランミッドレンジに絞り込んで問題ない。
ただ、GWベースのドランミッドレンジであったとしても、バイユースタートはあるため、バイユースタートの場合は、まだどちらにするかを決めつけない。
今回は、GWベースのドランミッドレンジとの対戦にフォーカスを当てる。
概観
ドランミッドレンジの動きは、石鍛冶の神秘家による装備品(特に殴打頭蓋。ミラクル側のメンターを強く意識する場合は十手から入る)戦略を中心としながらも、未練ある魂やヴェールのリリアナなどでミラクル側に対処を要求し続けるデッキ
ただし、インスタントは少なく、打消しもないためミラクル側のブッパを止める動きはほぼ無いと言って良い。
また、突然のクロックアップが青赤剣とフェッチからのドライアドのみなので、盤面のクロックで次の自分のターンにジェイスが生き残ることが見えているなら、さっさと出してしまってよい。その後、ジェイスが生き延びて帰ってくればほぼ勝ちなので、このプランを目指すのが第一の勝ち筋となる。
メインの戦い方
メインは対クリーチャーデッキとなるので、幾分かミラクル側が有利である。
このゲームの負け筋は「相手のヴェールのリリアナが着地してしまう」「未練ある魂を3枚以上引かれる」という2点で合って、「石鍛冶の神秘家が機能する」ではない
なぜなら、石鍛冶の神秘家で殴打頭蓋が出てきても、結局は4回までは殴られても問題ない(また、石鍛冶の神秘家を剣鋤で除去できればさらに時間がかかる)からである。石鍛冶から殴打頭蓋が出てきてしまっても、一度終末を打ってリセットしてしまえば(そして、終末にアクセスするだけの時間は十分にある)そこから先しばらくはライフを失わないし、殴打頭蓋が再度機能するためには、手札に戻す動きを噛ませるため、コレを咎めることが出来る。(殴打頭蓋を打ち消すのはミラクルにとっては容易)
未練ある魂とヴェールのリリアナについての対応は別の項で詳細に書くので、そちらを参照
サイド後
サイドボードのIN/OUTは大まかには以下のようになる
OUT: 紅蓮破, 意志の力4, 廃墟の地, 議会の採決
IN: ゼンディカーの同盟者ギデオン, 血染めの月, 罠の橋, 外科的摘出3, 摩耗/損耗
それぞれのIN/OUTの理由は以下の通り
OUT
意志の力:ゲームがロングゲームとなり、アドバンテージの取り合いになるため、サイドアウトする。サイド後のゲームの基本プランは「着地したカードに対応する」という動きになるため、打消しを積極的にする必要はない。
紅蓮破:説明不要
議会の採決:このカードはOUTにするかどうかが非常に微妙なラインのカードではある。もし、残しておきたいのであれば、罠の橋をサイドのままにしておく。
廃墟の地:このマッチアップで致命的な問題を起こす土地は無い。カラカスはこちらには影響を与えないし、魂の洞窟も、石鍛冶が着地すること自体は特に問題が無いため意識しない
IN
ゼンディカーの同盟者、ギデオン:盤面を固めるために用意。更地(=終末後)に着地すれば勝ちのカードを水増し
摩耗/損耗:石鍛冶からの装備品や、森の知恵を割るために用意。
血染めの月:特殊土地依存のデッキのため
外科的摘出:未練ある魂を使わせないために
罠の橋:ビートダウン戦略に対応するために用意
サイド後のゲーム
サイド後は、基本的にロングゲームになることを意識する。
サイドボードから入れた各カードはドランミッドレンジに効率よく刺さるので、これらのカードを探しに行くことがゲーム序盤のプランとなる。
意志の力がサイドアウトしていることはあまりドランミッドレンジ側に悟られないようにした方がいいが、まぁばれてもそれほど問題ではない。
外科的摘出は可能な限り未練ある魂に当てることを意識すれば、サイド後は大分楽な試合展開になる。
ミラクル側の対応は「打消し」「除去」に2分されるが、打消しは非常に重要なパーツなのでなるべく温存すること。
特に、相手がマナフラッドした段階では、いつでも殴打頭蓋を打ち消せるように立ち回ること。あと、ヴェールのリリアナ。
ヴェールのリリアナへの対処方法
打ち消せる場合、必ず打ち消す事。着地したらかなり分が悪くなってしまう
最速ターンでなくても、ゲーム後半にポンっと出てきたヴェールのリリアナを除去できなければそれだけで負けてしまう。
もし、着地されて+を宣言されたら、基本的には土地を捨てるのは避けること。
ミラクル側はドロー操作が強いのでスペルを捨てても、次のスペルにアクセスしやすいが、そのためにはマナが必要なので、毎ターン土地を置くことをよく意識して捨てるカードを選ぶこと。
また、ヴェリアナ着地後に、2マナしか残っていなかったとしても、瞬唱はさっさと出して、次のターンにヴェリアナの忠誠度を2まで減らす事。大体、次のターンで布告を打ってくれるので(むしろ、打ってくれた方がうれしい)その辺の損きりはさっさとしたほうがいい。
未練ある魂への対処方法
ミラクル側にとって、未練ある魂の一番つらい状態は
「表、または裏だけの2体の状態で2点クロックを続けること」である。
コレを1体に減らすことが出来れば、大分楽になる。
なので、相手が未練ある魂を打ってきた場合、そのターンの終わりに瞬唱があればさっさと出して、ブレストでも何でもいいから適当に打ち、次のターンで瞬唱で殴ってトレードしてもらおう。
また、ジェイスのバウンスも効果的で、1体減らして、忠誠度が2になっても、次のターンはトークンだけでは落ちないので状況としては良い状況になる。
まとめると、未練ある魂への対応は以下のようになる。
1点クロック:無視
2点クロック:終末は打たない。アド損をしないトレードを狙う。1点クロックまで落とし込むだけで妥協点。
3点クロック:カードを使ってもいいので除去する。
その他、ケース毎の動き
ケース1:サイド後、自分が先手
1ターン目に思案と剣鋤があればどちらを優先する?
→思案で良い。ドランミッドレンジに関わらず思案。
ケース2:メイン, サイド
2ターン目の相手の石鍛冶の神秘家キャストに意志の力を打つ?
→打たない。石鍛冶の神秘家は「アドを装備品の形で得る」というのが基本の使い方。意志の力を打ってしまうと、結局石鍛冶は「アドを得る」という仕事をしているため美味しくない。
呪文嵌めや対抗呪文等であれば打ち消してOK!
ケース3:メイン, サイド
3ターン目のヴェリアナに意志の力を打つ?
→ノータイムで打つ。
ケース4:サイド
未練ある魂を相手が打ってきたらどうする?
→表についてはスルー。ただし、打消しと外科的摘出があるならその限りではない。
この時の非常に重要なテクニックとして、未練ある魂にスタックしてフェッチ(渦まく知識とかでもいい)を起動し、それにさらにスタックして打ち消す事。
そうすることで、打消し後に相手にソーサリータイミングがまだ回ってこないので、フラッシュバックされることなく外科的摘出を打ち込むことが出来る。
ケース5:メイン、サイド
酔ってない死儀礼と、酔ってる石鍛冶がいる場合、どちらに剣鋤を打つか
→石鍛冶が持ってきたカードが殴打頭蓋なら石鍛冶、それ以外なら死儀礼。
こんな感じでしょうかね
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